Presentation Stage C 15日(木) 15:05-15:20
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学

財津 桂

In Vivo リアルタイムオミクス研究室, 名古屋大学高等研究院/名古屋大学大学院医学系研究科・准教授

試料前処理が不要な直接質量分析法 PESI/MS/MSとバイオインフォマティクスを組み合わせた迅速な代謝解析プラットフォーム:PiTMaPの開発と応用例

アンビエントイオン化質量分析法の一つであるProbe electrospray ionization tandem mass spectrometry(PESI/MS/MS)は、前処理操作を行う事なく、臓器試料から直接、生体成分の分析が可能である。講演者はPESI/MS/MSを代謝プロファイリングに応用し、エネルギー代謝やDetoxに関連する代謝物72成分を臓器試料から直接測定する手法を構築し、さらに、統計解析言語Rを用いて、多変量解析や多重比較を考慮した有意差検定などを全自動で行うpipelineを実装したハイスループット計測プラットフォームPiTMaPを開発した(Zaitsu et al. Analytical Chemistry, 2020)。本講演では、PiTMaPを薬剤性肝障害モデルマウスやヒト脳腫瘍試料への適用例を紹介すると共に、今後の食品・農作物への応用展開についても述べる。

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