Presentation Stage B | 15日(木) 13:10-13:40 |
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[medU-net]長崎大学 |
佐々木 均 病院・教授 |
がん細胞に様々な医薬品を効率的に送達させる新たな薬物送達システム“ナノボール”の開発我々は、医薬品をがん細胞に効率的に取り込ませる新たな薬物送達システム“ナノボール”を開発した。抗がん剤であるドキソルビシンを内包したナノボールは、がん細胞に効率的に取り込まれた。また、大腸がん腹膜播種モデル動物において、ドキソルビシン内包ナノボールはドキソルビシン単独と同等以上の腫瘍増殖抑制効果を示しながら、全身毒性が顕著に低いことを見いだした。また、ナノボールは核酸医薬のがん細胞への送達にも有用で、既に血管新生や細胞周期、アポトーシスに関するsiRNAを内包したナノボールの高い有効性をモデル動物で確認している。がん細胞を標的としたナノボールは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2018年研究成果展開事業大学発新産業創出プログラム(START)事業(3年間)に採択され、ベンチャーキャピタルとともに臨床応用を目指している. |