Presentation Stage C 16日(金) 11:40-12:10
鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科

小戝 健一郎

教授

次世代がんウイルス免疫療法

腫癌溶解性ウイルス(OV)の分野で、我々は次世代OVを効率的に開発できるプラットフォーム技術(多因子制御の増殖型アデノウイルス: m-CRA) を独自開発した。第一弾医薬として開発したSurvivin反応性m-CRA(Surv.m-CRA-1)は、競合・従来技術に対して優位性を示した。グローバル承認も視野に入れGMP製造、非臨床試験、規制対応を行い、標準治療無効の骨軟部肉腫へのFirst-in-humanの医師主導治験で、ヒトでも有望な結果を確認し、承認申請への次相治験を計画している。さらに局所治療で全身性抗腫癌免疫を効率よく誘導して転移がんも治療でき、安全性と治療効果で競合技術を凌駕する、免疫遺伝子搭載のSurv.m-CRA-2の非臨床開発を開始した。独自開発プラットフォームm-CRA技術と治験ノウハウを兼ね備える我々は競合OVだけでなく、免疫チェックポイント阻害剤を凌ぐ革新的ながん免疫遺伝子・ウイルス治療を本邦で連続し開発・実用化が可能である。

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